ケガとメンタルの関係性
こんにちは!スポーツメンタルコーチ橋本です。
スポーツ選手のメンタルサポートを通して
「愛する競技を心から楽しめる選手を増やす」
をミッションとして活動しています。
この記事はこんな選手におすすめ!
・怪我をしてしまって
落ち込んでいる。
・復帰に向けてどうしたらいいか
わからない。
・ケガでメンタルを
やられてしまっている。
この記事を読んだアスリートが
自分の戦略を見直し、
成長する機会にしてくれたら嬉しいです。
それではどうぞ!
怪我は多くのアスリートにとって辛い経験
私自身も何度か
大きなケガを経験してきました。
高校時代は最後の大会の
一週間前に肉離れ。
大学時代にアメフトを
やっていたときは
二度の骨折と亜脱臼を経験。
どのケガもした瞬間は
かなり気持ちが
落ち込んだ記憶があります。
自分にとっては体の痛みはもちろん、
競技ができないという現実が
かなりきつかった覚えがあります。
周りの選手が活躍するなか、
自分だけが停滞している感じでした。
そんな時にトレーナーから言われたのは、
「ケガする前よりも復帰して強くなろう」
という一言。
その言葉があったからこそ、
つらいリハビリも頑張れました。
ケガというのは多くの選手にとって
辛い経験をするもの。
だからこそ、
どんなメンタルでいるか。
どんなことを考えるか。
どんなコトバで自分を励ますか。
というのはとても大事になってきます。
効果的に怪我から復帰するには
どんなメンタルでいれば良いでしょう?
一緒に考えていきましょう。
ケガから精神的に立ち直る5つのステップ
アスリートはどのようにして
ケガから立ち直るのが良いでしょうか?
これからそのステップを
具体的に紹介していきます。
ネガティブな思いにストップをかける。
ケガをした時というのは
ネガティブな気持ちになるものです。
その方向が自分に向くと、
自分を責めてしまったり、
必要以上に悪い未来を
想像してしまったり。
ネガティブな思いや
想像ばかりが広がっていけば
心身にも大きなストレスになります。
だからこそ、
そのネガティブな思いや想像を
ストップすることが大事です。
「ケガをしたのは自分が弱いから」
「ちゃんとすれば防げたのに…」
「これから復帰できないかも」
「今後メンバーに入れないかもしれない」
このように自分を責めたり、
必要以上に悪い未来を
想像してしまうことは、
ケガを治すことに
あまり役に立ちません。
このような不合理な考えが
出てきたときは意識的に
「ストップ」をかけてください。
少し気分を変えるような
行動があるならば、
今はそれも利用するのも
ありかもしれません。
ケガをした現実を受け止めるには、
冷静さと気持ちの余裕が必要です。
時間がかかってもいいのです。
ケガの原因をはっきりさせる
私たちは
「わからない」という感情に
大きな不安を抱える生き物です。
ケガの原因がはっきりしない状況は
私達にとって大きなストレスになります。
気分が落ち込んでいるにもかかわらず
「どうして怪我なんてしてしまったのだろう」
という自問自答を繰り返し
続けたくはないと思います。
だからこそ、
余裕が出てきた時その原因を
はっきりさせましょう。
そのための良い方法は
信頼できる他人の意見をもらうこと。
落ち込んでいる時こそ
自分の考えに拘らず
客観的な意見を大切にしましょう。
一番良いのは医師など専門家からの
意見をきちんともらうこと。
そして一度怪我の原因がはっきりしたら、
それ以上「どうして」と
追求することはやめましょう。
ケガは防げたのか?もし防げたなら今後どんなことをするか?
怪我をした時、
「防げたか」「運が悪かったか」
の2択で考えてしまう方がいます。
しかし、このように
「0か100か」で考えてしまうと
謝った答えに結びつく可能性が高いです。
例えば
・絶対防げたのだから努力が足りなかった
⇨怪我は必ず防げる
・運が悪かったから仕方ない
⇨怪我を防ぐ方法はなかった
というように。
しかし、
スポーツの怪我を
全て予想することはできません。
だからと言って、
予防ができないというのも
おかしな話です。
だからこそケガの原因がわかったら、
「どれぐらい防げたのか」を
正しく評価することが大事です。
例えば、
自分の体の動きが原因で起きたケガならば
予防できた確率は高いかもしれません。
他の選手との接触などであれば
コントロールできない要素は増えます。
「ケガは防げたかもしれない」
「運が悪かったかもしれない」という
両方の視点も大事にすれば、
どこまで予防できるかがはっきりします。
そして最終的には、
次に向けて自分ができることは何かを
考え抜いて準備していきましょう。
ケガに意味を見出す
オレにとっては
けがしたことが成功だった。
けがしたことで
世界一に近づいたと
思っている
by本田圭佑
これはサッカーの本田圭佑選手が
ブラジルW杯の前の大怪我を
乗り越えた時の言葉です。
怪我というのはアスリートにとって
大きな困難の一つ。
困難を乗り越えていくために
「その経験に意味を見出す」
というメンタルが重要になります。
例えば、
これまでの人生で乗り越えた
困難を思い浮かべてみてください。
その困難を乗り越える前と
乗り越えた後では
どのような変化がありましたか?
このように尋ねられると
あなたはどのように答えるでしょうか。
ぜひ気がついてほしいのは、
困難というのは全てにおいて
悪い訳ではなく、
それを乗り越えた後には
大きな成長が待っているのです。
今この瞬間はネガティブに思える経験も、
長い目で見た時にはプラスに働くことも
たくさんあるのです。
だからこそ、
目の前に困難が現れた時には
「そこから何かを学べるだろうか」
「これを乗り越えた時には
どんな成長が待っているだろうか」
と考えてみましょう。
ケガという困難には、
体にはもちろん心にも痛みが伴います。
しかしその痛みに、
もし大きな意味があるのならば
この経験はチャンスになるかもしれません。
逆境を乗り越えて、
強くなりましょう。
復帰の計画を立てる
普通ケガをして競技から離れることを想定して、
目標への計画を立てませんよね。
特に大きなケガは当初想定していた
競技の計画を大きく狂わせます。
だからこそ、
ケガをした時はその計画を見直す必要があります。
タイミングは少し気持ちの余裕が
出てきた時がいいでしょう。
担当の医師の意見はもちろん、
コーチやサポートしてくれるスタッフと相談し、
復帰までの計画を練ってみましょう。
・復帰するタイミングはいつか?
・いつまでに100%復帰するか?
・リハビリはいつから始めるか?
またどのように進めるか?
ポイントはケガを治すために
十分な期間を想定すること。
無理のある計画は
その後の競技人生に
しわ寄せが行ってしまいます。
怪我からの復帰には、
「時間」が必要です。
焦らず、じっくり
自分の体と向き合う期間だと
思っておきましょう。
まとめ:怪我をした時に辛いのは自然なこと。
ケガをして競技ができない期間は
アスリートにとって辛いものです。
そんな経験はとてもポジティブだとは言えません。
だからこそ、無理にポジティブになろうとするのも
おかしな話です。
しかし、今この瞬間が
どんなにネガティブだったとしても、
この先もずっとそのネガティブが
続くわけではありません。
そして、
ケガという経験から何を学び、
この先どんな未来を歩むかは
自分次第です。
苦しい時こそ未来の希望の灯を
全力で守りましょう。
この記事がケガに苦しむ選手に
少しでも心の支えになることを祈っています。
この記事のまとめ!
・ケガは辛い経験。
しかしこれからずっとそうではない。
・困難な経験には意味を見出す。
・復帰までの具体的な計画を練る。
メンタルを一人で変えることは簡単ではない
人の行動の95%は無意識といわれます。
特に、目に見えないメンタルの動きを
全て意識することは非常に困難です。
本やネットで知識を得ても
これであっているのかわからない…
そんな声をたくさん聞きます。
だからこそ思うのは
自分自身のメンタルだからといって、
自分一人で抱え込まなくても
いいということです。
一生懸命だからこそ、
大好きな競技に本気だからこそ、
そこにある悩みや課題と一緒に向き合い、
そこにある成長を一緒に喜ぶ。
私はそんなメンタルコーチでありたいと
思っています。
「うまくいかない理由がわからない…!」
「メンタルを成長させたい…!」
そんな悩みがあるならば、
ぜひ一度メンタルコーチングを
体験してみてください。
スポーツメンタルコーチとして、トップクラスの実力が求められるアスリートを中心にアマチュア、学生アスリートまで競技を問わず幅広くサポートしています。メンタルを学んで、一緒に成長しましょう!