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人間関係が苦手なアスリートへ。苦手になってしまう理由と対処法。

こんにちは!スポーツメンタルコーチ橋本勇郎です。

スポーツ選手のメンタルサポートを通して
「愛する競技を心から楽しめる選手を増やす」ことを
ミッションとして活動しています。

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今回は「人間関係が苦手なアスリートへ。苦手になってしまう理由と対処法。」と題してお伝えします。

この記事はこんな選手におすすめ!
・他人と関係を築くのが苦手
・チームに馴染めていない
・人間関係で困っている

この記事では

このような疑問に答えながら、

「人間関係が苦手になる理由と対処法」

というテーマについてお伝えしていこうと思います。

それではどうぞ!

人間関係が苦手…

チームでうまく馴染めなくて…

コーチとうまくいっていないんです…

選手の相談を受けていて、
このような悩みは一定数あります。

チームで孤独を感じていたり、
理解してもらえないことは
当事者にとっては辛い思いがあります。

人間関係の悩みというのは、
メンタルに大きく影響します。

人間関係は人生の土台

「人の悩みの9割は人間関係のもの」

これはとある心理学者の言葉ですが、
確かに私たちの悩みは突き詰めると
人間関係が根本にあることが多いです。

では何故そうなるかというと、
「人は一人で生きていくことはできない」
という人間の本質がそこにあるから。

これはアスリートに限った話では
ありませんよね。

人の幸福に必要なものは何か
というテーマで書かれた書籍
『幸福の「資本」論』(橘玲著)において
人の幸福には上記の図のように3つの要素があると
述べられています。

確かにこの3つがあれば、
人生に対して満足感はありそうですよね。

私たちの人生には
他人と関係を結ぶということが
必要不可欠なのです。

人間関係が競技人生の満足感やパフォーマンスに影響する

私自身、
これまでのチームで人間関係が良かった時と
よくなかった時をどちらも経験したことがあります。

ただ、どう考えても人間関係が良かったチームの方が
満足感や充実感がありました。

そういった日々の充実感は
競技活動のモチベーションにも変わります。

そうして長い時間をかけて競技のパフォーマンスにも
大きな影響を及ぼしてくるのです。

実際の選手からも
チームメイトや指導者との人間関係についての悩みを
相談される事もありますし、
一見関係のないように見える悩みでも
過去の人間関係からの影響によって
伸び悩んでしまっていたなんてケースもあるのです。

気がつければまだなんとかしようがありますが、
実は自分が気がつかないところで
人間関係が足を引っ張っていたとしたら
もったいないですよね。

しかし、これは誰にでも起きうる事なのです。

具体的な悩みの例

では人間関係の悩みにはどんなものがあるでしょうか?

例えば、競技生活の中では
このようなものが考えられます。

「これ自分かも」
と感じるものもあるかもしれません。

ぜひチェックしてみてください。

指導者が評価してくれない

頑張っているのに、指導者が評価してくれない。
これは辛いですよね。

特にチーム競技などで、メンバーの当落線状にいる選手にとって
文字通り死活問題だったりするわけです。

また、同じ指導者が評価してくれない状態でも
なぜ評価されないか知っているが納得いっていない場合と
なぜ評価されていないのかさっぱり分からない場合が
あったりします。

前者は場合によって解決策が変わりますし、
後者ではまずはコミュニケーションや情報を集めたり、
整理したりする必要があるかも知れません。

チームメイトと合わない

チームメイトに合わない人がいる。
またはチームの雰囲気に馴染めない。

そんな時も、モヤモヤは募りますよね。

同じ競技をやっていても、
人それぞれに価値観が違うものなので、
100%ばっちり気が合うというのも
なかなかありませんよね。

ここは譲れないという部分と
仕方ないと諦める部分の
バランスを取ることが必要です。

自分の意見を言えない

自分の意見をうまく言えない…

この原因は色々とありますが大きくは
環境的に言えない雰囲気があるケースと
自分の性格的ところが原因のケースがあります。

環境面の改善は時間がかかりますが、
自分の性格的なところが原因であれば、
少しの気の持ち用で
自分の意見を言いやすくなることも。

特に
・正しいことを言わないと…
・自分が意見を言っても仕方がない…
・周りに合わせた方がいい…

と思ってしまっているならば
少し気を付けてみましょう。

嫌がらせがある

スポーツ界のハラスメントが
取り上げられるようになったものの、
悲しいことになくならないのも事実。

嫌がらせをする側が
無自覚なケースも多く、
当事者や周りの人間関係の中だけで
解決するのは困難なことがほとんどです。

そんな時は外に助けを求めましょう。

スポーツ庁のHPに
ハラスメントについての相談窓口がまとまっていて、
団体や競技ごとの相談先がわかるようになっています。

こういった状態では、
人間関係が苦手なのではなく、
環境側に問題があります。

だからこそ、あなたが悩む必要はありません。

周りに頼りながらできるだけ早く解決して、
気持ちよく競技に集中しましょう。

人間関係が苦手になる理由

では、人間関係がどうして苦手に
なってしまうのでしょうか?

その人間関係が苦手になってしまう
原因がわかれば、
対処法もわかってくるかもしれません。

こちらも「自分の場合はどうかな」と
チェックしてみましょう。

無理して合わせる癖がある

無理をして周りに合わせる癖がある人は
人間関係苦手だなと感じることが増えてしまいます。

自分の思いや意見を我慢してしまい、
言いたいことが言えないことで
ストレスを溜めてしまうケースです。

もしかすると過去に
・周りに合わせて得をした経験
・自分の意見を言って失敗した経験
などがあるかもしれません。

こう言った場合は
「周りに無理してまで合わせる癖がついたのはいつからなのか」
を思い出してみると解決のヒントが見えたりします。

自分のことばかりを優先する

逆に自分のことばかり考えていても
人間関係で失敗することは増えてしまいます。

自分のことばっかりの人と
仲良くしたい人は基本的に少ないですよね。

気づけば、必要のない対立が増えたり
周りの人が離れていってしまうことが
多いかもしれません。

自覚があれば気をつければいいのですが、
痛い思いをして初めて
「自分のことばかり考えてたな…」
と気が付くこともあるでしょう。

人間関係の改善に向けて

それでは人間関係の改善に向けては
どのようなことに取り組めばいいのでしょうか。

方針と具体的な方法について
いくつか紹介します。

完璧な人間関係は諦める

当たり前に思えるかもしれませんが、
人間関係には他人が関わります。

そして他人が自分の思い通りになることは
基本的にはありません。

しかし言葉として理解していても、
理想ばかりを思い描いてしまうのが
人間というものです。

だからこそ大事なのは
完璧な人間関係などないと
経験・体感すること。

きっとあなたの周りにも完璧な人はいないでしょうし、
あなた自身もきっと愛すべき欠点を持っているはず。

まずは「100点じゃなくていい」と
あなた自身が受け入れるところから
始めてみましょう。

挨拶など簡単なことを実践する

「こんにちは」
「よろしくおねがいします」
「ありがとうございました」

こういった言葉はどの文化圏でも存在します。
なぜでしょうか?

それは挨拶が人間関係を円滑にするモノだからです。

例えば、知っている人に
目の前を素通りされると
「あれ気がついてないのかな…」
ってなりますよね。

逆に、自分が気づいていない時に
わざわざ声をかけて挨拶してくれると
「見つけてくれたんだ!」
とうれしく感じるのではないでしょうか。

なんて事のない挨拶もされる側には
「あなたの存在を知っているよ」という
シグナルになります。

自分のペースを守る

他人や周りばかりを優先して
辛くなってしまう人は特に
「自分のペース」を意識して守ることが
大事になります。

例えば練習中に、指導者や仲間から
アドバイスをもらう事もあるでしょう。

すぐに変えられるものなら、
チャレンジする事もいいですが、
優先順位次第でもらったアドバイスは、
今その場で消化せずとも良いのです。

それよりも自分が決めたポイントに意識を置き、
しっかりと1日の成果出すことにまずは集中する。

次の日以降にしっかりと計画を立てて、
消化していくということもできます。

良い聞き手になる

話を聞いてもらって、
自分の意見を受け止めてもらえた時に
安心感を覚えたことはないでしょうか。

人は誰しも
「認めてもらいたい」
という無意識の欲求を持っています。

良い聞き手になるということは
相手に人間関係の満足感を与えられる
存在になるということです。

自然な相槌や
意識して一つ二つ質問してみるだけでも
ずいぶん違うかもしれません。

意見を伝える時は「私は〜」の形で伝える

長く付き合っていく中で
時には相手に都合の悪いことを
伝える必要があるかもしれません。

そんな時は
「私(自分)は〜と思うよ」
という形で落ち着いて伝えてみましょう。

大事なのは個人的な視点からは
「こう見えるよ」と伝えるだけにすること。

伝えた上でどうするかは相手次第なので、
思った通りになることや、
相手の変化は期待しすぎないようにすると
こちらの気持ちもラクです。

どうしようもない時は専門家に頼る

色々試してみたけど、どうしようもなかった。

そんな時は専門家を頼ることも大事です。
というのも一人の人生で積み重ねられる
経験の量ははたかが知れています。

自分一人で解決できることは
そもそもそんなにたくさんないのです。

特に人間関係に100%の正解はないので、
「ちょうど良いカンジ」の答えは
自分の感覚の中にしかありません。

だからこそ、専門家に頼ることは
恥ずかしいことでも何でもありません。

思い切って頼るのはありだと思います。

まとめ:人間関係を調整する力を身につけよう

人間関係の悩みは
競技のパフォーマンスにはもちろん
人生全体にも関わるものです。

だからこそ、
人間関係を調整する力は
自分自身の人生をより良いものにするためには
必要不可欠なものといえるでしょう。

小さなことからチャレンジしたり、
時には周りから助けをもらって、
少しずつ改善していきましょうね。

この記事のまとめ!
・人間関係は競技パフォーマンスに大きく影響する。
・現状の悩みや原因をしっかり分析しよう。
・小さなことから変えていく。

メンタルを一人で変えることは簡単ではない

人の行動の95%は無意識といわれます。

特に、目に見えないメンタルの動きを
全て意識することは非常に困難です。

だからこそ思うのは

自分自身のメンタルだからといって、
自分一人で抱え込まなくてもいいということです。

一生懸命だからこそ、
大好きな競技に本気だからこそ、

そこにある悩みや課題と一緒に向き合い、
そこにある成長を一緒に喜ぶ。

私はそんなメンタルコーチでありたいと思っています。

「うまくいかない理由がわからない…」

そんな悩みがあるならば、
ぜひ一度メンタルコーチングを体験してみてください。

一緒に競技を楽しむメンタルを育てましょう。

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