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【不安と向き合う】スポーツ選手にこそ大事にして欲しい「静かな時間」。心の余白を取り戻すためにできることは?

こんにちは!スポーツメンタルコーチ橋本勇郎です。

スポーツ選手のメンタルサポートを通して
「愛する競技を心から楽しめる選手を増やす」ことを
ミッションとして活動しています。

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この記事はこんな選手におすすめ!
・最近、心がざわざわする…
・なんだか不安な気持ちを感じる…
・焦って空回りしちゃってるかも…

この記事では

このような疑問に答えながら、

「アスリートに必要な静かな時間」

というテーマについてお伝えしていこうと思います。

それではどうぞ!

スポーツ選手は不安になりやすい

試合近くなってきたなぁ…大丈夫かな…

メンバー選ばれるかなぁ…

あの選手は活躍してるけど、自分は…

スポーツに真剣に取り組むアスリートにとって
心配になることはたくさんあるものです。

競技のことはもちろん、
身近な人間関係や今後の人生のこと等
考えることや対処すべきことというのは
日々生まれてきます。

そんな中でアスリートは
高いパフォーマンスを要求されます。

このようなプレッシャーの中では
うまくいくかなぁという気持ちが
出てくることだってあって当たり前。

だからこそメンタルの持ち方が大事になります。

不安になりやすい世の中

18~22歳を対象にした研究では、SNSの使用が不安障害のリスクを高めることが示唆された(※1)

実はスポーツに関わらず、
現代は不安を感じやすくなっていています。

というのも現代の人々は
スマホを肌身離さず持っている時代。

さまざまな情報にアクセスできるようになり、
SNSではたくさんの人の活動を
見ることができるようになりました。

暗いニュースや不安を煽る内容の記事を見ると
不安な気持ちを感じるのは当たり前ですが、
誰かの成功や素敵な生活を見ても
変に自分と比べてしまうこともあるかもしれません。

人間は理想と現実のギャップに
良くも悪くもストレスを感じるものです。

現代人は外からの情報によって不安が
喚起されやすい環境にあるといえます。

※1AnnaVannucci, et al.(2016), Social media use and anxiety in emerging adults

そもそも人はネガティブな気持ちを強く感じやすい

さらに、私たち人間は
「ネガティブな感情を感じやすい」
ようにデザインされています。

私たち人間はほんの数千年前まで、
生きるか死ぬかの世界を生きていました。

そんな世界の中では
不安や怒りなどネガティブな感情が
生き残ることに必要不可欠でした。

実は私たちの脳はそこから、
大きく進化はしていないのです。

だからこそ、不安が換気されやすい世の中で
不安な気持ちを感じやすいのは当たり前。

これを前提に対策を練る必要があります。

「静かな時間」が不安の対処になる

不安になりやすいアスリートの環境と
不安になりやすい人間の性質。

これらに対してどう対処すべきでしょうか。

ここでヒントになるのが
「静かな時間を過ごす」
ということ。

先日サポートをしているサッカー選手と
読書について話していた時に
こんなことを言っていました。

本を読んでていいなって思ったのは
久しぶりに静かな時間を過ごせたこと。
これからも毎日少しずつでいいから
本を読みたい。

この選手はこれまで
あまり読書をしてこなかった
と言っていました。

競技のことはもちろん
競技以外の不安も
色々とあったようですが
それも本を読むことが習慣になってから
少しずつ収まってきたようです。

この事例の非常に良いところは
選手がマイペースに続けていること。

ゆったりとした時間を
楽しめているのは
少し羨ましく感じたほどでした。

静かな時間は自分と向き合う時間になる

メンタルを適切に扱うためには
「自分を知る」という過程が欠かせません。

自分が何を考えているのか。
自分はどんなことに不安を感じるのか。
自分はそれはなぜなのか。

そういったことを自分の中で整理することが
不安な気持ちを和らげてくれます。

そのためには
「独り」で自分自身の内側から
出てくる気持ちとおしゃべりすることが
非常に有効なのです。

その時に外からノイズが入ると
どうしても自分ではないものに
反応しなければならなくなります。

だからこそ静かな時間が
不安の対策になるのです。

静かな時間を過ごすアイデア

では静かな時間というのは
どのようにして作ることができるでしょうか?

ここでは静かな時間を過ごすための
アイデアを紹介します。

瞑想をする

黙って目を瞑って座る。

瞑想というのは究極に独りを感じられる行為の一つです。

やってみたらわかりますが、
黙って目を瞑ってみると
驚くほど自分の頭の中は
うるさく考え事をしています。

その考え事を
一つ一つ処理していくことは
とても豊かな時間になるでしょう。

瞑想を難しく考える人もいるかもしれませんが
実は誰でも簡単にできるものです。

こちらの記事も参考にしてみてください。

本を読む

先程の選手の例にもありましたが
本を読むというのもオススメです。

本を読むのが苦手という人は
難しい本を読む必要は全くありません。

挿絵が入ったものや
わかりやすく書かれた本は
たくさんあるので、
そう言った本から選んでみるのも
いいと思いますよ。

あとは、
おすすめをコーチや友人に聞いてみるのも
いいかもしれません。

本がコミュニケーションを
媒介してくれるかもしれませんよ。

温泉やサウナに行く

温泉やサウナの施設に行くのは
非常にオススメです。

というのも、温泉やサウナ施設には
スマートフォンなどの機器を持ち込むことが
基本的にできないから。

強制的にネットとの接続が解除されます。

また、体がリラックスしている時こそ
気持ちの余白は生まれやすいですから
一石二鳥といえます。

サッカー選手の長谷部誠選手が書いた
『心を整える』という著書にも
独り温泉はお勧めされていましたね。

個人的にもオススメです。

自然に触れる

自然に触れるということは
ノイズにまみれた私たちにとっては
非常に効果的です。

森林浴に行ったり
波の音を聞くだけでも
私たちの心は
リラックスすると言われます。

近くに自然がないよという人は
部屋の中に観葉植物を置くだけでも
少しストレスが減るそうですよ。

日記を書く

夜寝る前に日記を書くというのもいいでしょう。

考えていることや気持ちは
頭の中だけにある状態では
目に見えません。

目に見える形にすることで、
自分自身の気持ちや考えを
自覚できるようになります。

他の誰にも見せる必要はありません。

静かな空間で自分だけの気持ちを
日記に書き記してみましょう。

まとめ:静かな時間で心のバランスを取ろう

ここまで不安の対策として
静かな時間を取り入れることを
お勧めしてきました。

ただ一つ知っておいて欲しいのは
「不安な気持ち」そのものが
悪いわけではないということ。

ただ現代人、とりわけアスリートは
プレッシャーにさらされやすい状態の中で
不安が過剰になってしまうこともあります。

だからこそ生活の中に
少しでいいので余白を
持つように意識して欲しい。

ぜひ、静かな時間を
少し作ってみてくださいね!

この記事のまとめ!
・現代は社会的にも不安になりやすい
・アスリートにはプレッシャーがつきもの
・静かな時間を大切にしよう

メンタルを一人で変えることは簡単ではない

人の行動の95%は無意識といわれます。

特に、目に見えないメンタルの動きを
全て意識することは非常に困難です。

だからこそ思うのは

自分自身のメンタルだからといって、
自分一人で抱え込まなくてもいいということです。

一生懸命だからこそ、
大好きな競技に本気だからこそ、

そこにある悩みや課題と一緒に向き合い、
そこにある成長を一緒に喜ぶ。

私はそんなメンタルコーチでありたいと思っています。

「うまくいかない理由がわからない…」

そんな悩みがあるならば、
ぜひ一度メンタルコーチングを体験してみてください。

一緒に競技を楽しむメンタルを育てましょう。

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