大きな結果ばかりを求めていませんか?
こんにちは!スポーツメンタルコーチ橋本です。
私はアスリートのメンタルサポートを通して「競技をハイパフォーマンスで最大限に楽しむアスリートを増やす」ことをミッションとして活動しています。
今回は「大きな目標ばかり追いかけてない??小さな改善の積み重ねで劇的に成長する方法。」と題してお伝えします。
この記事はこんな選手におすすめ!
・いつも大きな目標を立てて続かない。
・日々なんとなくで練習してしまっている。
・メンタル面で安定したパフォーマンスが発揮できない。
この記事では
・大きい目標と小さい目標って結局どっちがいいの?
・どうして大きな目標だけだとダメなの?
・どうやって小さな目標で成長するの?
このような疑問に答えながら、
「大きな目標ばかり追いかけてない??小さな改善の積み重ねで劇的に成長する方法。」
というテーマについてお伝えしていこうと思います。
私はスポーツメンタルコーチとして、トップからアマチュア、学生まで様々な競技のアスリートのサポートをしてきました。そんな中で培ってきた「結果を残す考え方や方法」をこのブログで書いています。
この記事を読んだアスリートが自分の戦略を見直し、成長する機会にしてくれたら嬉しいです。
それではどうぞ!
あなたはどんな目標を持っていますか?
あなたは日々の練習や活動の中でどんな目標を立てることが多いですか?
毎日30本50mダッシュする。
体力つけるために1日10km走ろう。
毎日1000本素振りをして打撃力をつける。
このような目標を立てて、3日坊主で終わってしまうという経験をしたことがあるという人はいないでしょうか?
「でも、目標は大きくたてないと達成できないって聞いたことがあるし…」
その気持ちはとても大事です。
大きな目標を目指すことで、小さな目標を達成するということももちろんあるでしょう。
ある意味正しいということもできるかもしれません。
しかし、それが自分に合った目標の立て方かどうかはまた別の問題です。
そんなことを聞いたことがある人は、この記事を読んで
大きな目標ばかり追いかけることによるデメリットを知っておきましょう。
なぜ大きな目標だけではダメなのか?
それではなぜ大きな目標だけでは良くないのでしょうか?
ここでは大きな目標ばかりを追いかけることによって起こる可能性のある、3つのデメリットについて紹介します。
達成の難易度だけが高まる
大きな目標だけしか持っていない状況だと、それを達成する確率は低くなります。
というのも、大きな目標はそれ自体が難しいものだからです。
難しい目標だけを持っているとどうなるかというと、単純にその目標を「達成できなかった…」という失敗経験だけが積み重なっていきます。
失敗経験ばかりが貯まると、失敗している時のイメージばかりが頭に浮かぶようになり、思い切りプレーできないことが増えます。これでは悪循環に陥っても仕方がありません。
成長を実感する機会が減る
練習はなんのためにするのでしょうか?
それは自分自身の身体能力やプレーのパフォーマンスを高めたり、試合や大会の準備を進めるために行うものだと思います。
しかし大きな目標しかなく、1日の練習が失敗に終わってしまう経験を積み重ねると、自分自身の練習の目的を果たせているかどうかが曖昧になります。
来月の試合に勝つという目標だけでは、日々の練習がうまくいっているかどうかは測れないのです。
つまりは日々の成長を実感することなく不安なまま試合や大会を迎えることになりかねません。
自分にダメ出しをするようになる
失敗経験を繰り返し、
自分自身の成長を感じられない。
そんな中で試合でもパフォーマンスが発揮できなくなっていくとどうなるでしょうか?
「なんて自分はダメなんだ…」
「もう競技をやめた方がいいのかもしれない…」
自分自身の競技の未来が見えなくなり、希望を失ってしまう選手を何人も見てきました。
大きな目標しか持っていないことによって、
自分のことを「継続できない人間」にしてしまっては悲しいですよね?
こんな自己否定や自己嫌悪を繰り返してしまわないためにも、
大きな目標で自分を苦しめることは見直した方がいいかもしれません。
「小さな改善の積み重ね」を集めることが大事。
大きな目標を持っておくことはとても大事ですが、
それよりも大事にしたいのは毎日の活動の中で小さな改善を積み重ねることです。
例えば…
陸上:スタートの姿勢が少しだけ改善できた。
サッカー:ボールを持っていないときに周りを見ることが増えた。
野球:昨日より送球の精度がすこし良くなった。
このような小さな成長でいいのです。
もしかするともっと小さなものでも十分かもしれません。
なぜこのような成長が大事なのでしょうか?
それをお伝えする上で、とある競技の成功例をお伝えします。
イギリス自転車競技連盟の「小さなカイゼンを集める」作戦
2003年イギリス自転車連盟の監督にブレイルスフォードは「小さなカイゼンの集まり」という戦略を提唱しました。
ブレイルスフォード監督の言葉(『ジェームズクリアー式 複利で伸びる一つの習慣』より抜粋)
自転車に乗ることに関係するものをできるだけ細かく分けて、それぞれ1%ずつカイゼンしたら、全部合わせたときに素晴らしい改善になるんです。
その戦略でブレイルスフォード率いる自転車チームは
・自転車のサドルを座りやすくする
・タイヤを滑りにくくする。
・選手の筋温を保つために電熱ヒーター入りのオーバーパンツを履かせる
・一番筋肉を回復させるマッサージジェルを使う
・風邪の予防のための手の洗い方を医師に教わる
・僅かな埃も見つけられるように壁をまっ白に塗る
(こんなことまで!)
・・・・などなど
というような小さな小さな改善を積み重ねたそうです。
その結果、2007年から2017年までの10年間で世界選手権で178回優勝し、オリンピックとパラリンピックの金メダル66個を獲得し、五回のツールドフランスで優勝を果たしました。
ここからわかるのは、普通なら気が付かないような小さな改善が集まると、大きな効果が発揮されるということです。
1日1日の成長を実感できるようになる
小さな改善を大切にするようになると1日1日の成長を実感できるようになります。
昨日は〇〇ができるようになった。
今日はさらに〇〇がうまくなった。
こういった小さな成功体験は、1日の達成感につながりますし、
成功を振り返った時の自信にもなります。
「ああ、今日もダメだったな…」と思って眠りにつくのと、
「今日も成長できたぞ!明日もやるぞ!」と思って眠りにつくのでは、
眠りの質も変わってきそうですね。
細かなところに目を向ける癖がつく
小さな改善を探し、それを喜べるようになると、
それが呼び水となってどんどんと小さな改善を探せるようになっていきます。
これもちょっと改善できた。
あ、これも改善できそう。
自分自身の中での発見を繰り返していくとそれが癖になっていき、
自然と細かなところに目を向けることができるようになります。
競技のレベルが上がれば上がるほど、その小さな差で勝敗が決してしまうことも少なくありません。
「神は細部に宿る」という言葉の通り、
細かな部分を突き詰められる人のパフォーマンスは非常に高くなります。
周りに囚われないようになる
自分の中の小さな改善を積み重ねられるようになると、面白いようにメンタルが安定し始めます。
それはなぜかと言うと、自分自身の変化に集中できるようになっていくからです。
例えば「今日1日の中で自分が成長したことは?」と聞かれると、
きっと昨日の自分と今日の自分を比べるはずです。
このような観点を一つ持っておけるだけで、自分の中で成長を完結させられます。
つまり、自分の成長を図るために他人と比べる必要がなくなるのです。
誰かと比べて自信を得ようとすると、必要以上に高まってしまったり(過信)、無駄に沈み込んでしまう原因にもなります。
自分が前に一生懸命進んでいる時というのは、周りのことなど気になりません。
自分を成長させることに夢中になりましょう。
まとめ:大きな目標に近づくための小さなステップを大事にしよう。
大きな目標を持つこと自体は決して悪いことではありません。
しかし大きな目標だけしか持っていないと言うのは、目標と現実のギャップをいたずらに大きくしてしまうことにもつながります。
だからこそ、大きな目標を持ったとしたら細かく分解し、小さな成功を一つずつ収めていくことが大事。千里の道も一歩から。塵も積もれば山となる。です。
こういった小さな目標は長い目で見ると非常に大きな力に変わります。
1日ひとつ、目の前にある確実な成長を重ねていくことができたら、
一年でどれだけの成長が待っていると思いますか?
焦らずじっくり成長していきましょう!
この記事のまとめ
・大きな目標ばかり追うことのデメリットを知っておこう。
・小さな目標の大きな力を知ろう。
・毎日の中で小さな改善を続けていこう。
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