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【アスリートキャリア】競技人生を豊かなものにする3つの「幸福の土台」を解説。

こんにちは!スポーツメンタルコーチ橋本です。

スポーツメンタルログでは、これまでさまざまなアスリートをサポートしてきた経験をもとに、「愛する競技を高いパフォーマンスで楽しむ選手を増やす」ことをミッションに、アスリートのメンタルについて発信しています。

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今回は「【競技人生論】競技人生を豊かなものにするために考えておいて欲しい「幸福の土台」。具体的な3つを知っておこう。」と題してお伝えします。

この記事はこんな選手におすすめ!
・競技をこれから続けていくか迷っている。
・選手としてのキャリアをどうしていこうか考えている。
・引退という二文字が頭に浮かんでいる。

この記事では

・「人生のための競技人生」って何?
・幸福の3つの土台って?

このような疑問に答えながら、

「競技人生の幸福の土台」

というテーマについてお伝えしていこうと思います。

この記事を読んだアスリートが自分の戦略を見直し、成長する機会にしてくれたら嬉しいです。

それではどうぞ!

幸福な競技人生とは?

幸福な競技人生とはどんなものでしょうか?

プロとして活躍する。
オリンピックに出場する。
世界大会で優勝する。

こんなふうに
競技での素晴らしい成功を
思い浮かべる方もいるかもしれません。

しかしその一方、
素晴らしい成績を残した選手が鬱などによって、
メンタルを崩してしまっていることを告白することもあります。

今、アスリートのメンタルヘルスに注目されていますが、
この問題を考えるにあたって重要なポイントは
競技人生の幸福を真剣に考えることだと思います。

競技のために人生があるのか?

以前、とあるサッカー選手をサポートさせていただいたことがあります。

その選手は足首の怪我で試合に出れなくなってしまっており、
 試合に早く戻りたいという焦り
  ⇨無理に復帰する
   ⇨調子が上がらない
    ⇨無理なトレーニングをする
     ⇨怪我を繰り返す
というような状態に苦しんでいました。

この選手の焦りはどこから来るのでしょうか。

選手と話をしていくと
「自分にはサッカーしかない」
「サッカーがなければ生きていけない」
と思っていることがわかってきたのです。

このような考えを持っている方がどうなるかというと、
競技の成績がいい時はメンタルが上向きになるのですが、
成績が悪くなると極端に崩れてしまうのです。

一時的な成績を追ってしまうと
どうしても長期的な成長という目線を持ちづらくなってしまいます。

この先に不安ばかりという状況を自分の考えで作り上げているのであれば、
この部分を見直すことの重要性を感じてもらえるのではないでしょうか。

競技人生は人生より短い。

ここで知っておいて欲しいのは「人生より競技人生は短い」ということ。
だからこそ「人生のための競技人生」という主従の関係を逆転させないで欲しいのです。

もちろん、これは競技人生なんか大事じゃないよねということを言いたいわけではありません。

アスリートにとっては、「競技=人生」というぐらいに文字通り「人生を賭けてきた」方もいます。
それは誰にでもできることではないことですし、それだけで尊敬に値するものです。

しかし、この社会全体は自分がやっている競技以外の部分で成り立っているのは事実ですし、
選手の生命よりも人としての生命の方が長く続きます。

そんななかで「競技=人生」と決めてしまうと、
社会の仕組みや自分の人生をきちんと捉えられなくなります。
それは自分がコントロールできる範囲を狭めてしまうことにもつながるのです。

だからこそ、知っておいて欲しいのは「競技人生は自分の人生の重要な1パート」だという感覚です。
このような考え方であれば、人生も競技人生もどちらも大事にできます。

幸福な人生のための競技人生

サッカーしか知らない人間にはなりたくない。いつも好奇心を持っていたい。

中田英寿

これは日本代表として活躍した中田英寿選手の言葉です。
中田選手はこの言葉の通り、引退後には実業家としても活動しています。

この言葉を引き合いに出したのは、
中田選手のような成功を目指しなさいとか、
実業家になりなさいということではありません。

この言葉から私たちが学べるのは
「競技人生の成功の定義が、競技成績を残すことだけではない」
「競技を通じて、自分自身の人生を豊かにすることができる」
ということなのではないでしょうか。

と思うと、改めて
「自分の人生の幸福から考える」
必要が出てくるように思います。

「人生の幸福」を考える

「あなたの人生の幸福はなんですか?」

このような質問にはもしかすると答えづらいかもしれません。
というのも私たちは「人生の幸福」というものを
現実的な問題として考える訓練を受けてきていないからです。

今回は考えるヒントとして、
「幸福の土台となるものは何か?」という問いについて、
参考になる考え方とともにお伝えしてきます。

共通するのは「幸福の土台」

「幸福の土台」という考え方があります。
今回参考にする考え方は、作家の橘玲さんの『幸福の「資本」論』という本に書かれています。
(この本では「幸福のインフラ(下部構造)」という言葉で説明されています。)

この本によれば、この幸福の要素は3つあり、それぞれに土台となるものがあるとされています。

①「自由」の土台=経済力、資金力
②「自己実現」の土台=自分らしさとやりがいのある仕事
③「絆・共同体」の土台=人間関係

この3つの最適なバランスというのは人によって違います。
人によっては「お金は生活できるだけあればいい」という方ももちろんいるでしょうし、
「心から信頼できる家族や友人がいればそれで幸せ」という方もいます。

だからこそ、この3つはたくさんあればいいというわけではなく、「質」が重要
例えば、大きな結果を残したアスリートが、
金銭的なトラブルによって幸福感を損なってしまうケースなどでは、
「量的な土台」を目指すことの弊害と言えるかもしれません。

筆者の橘さんによれば、この土台の3つは「設計可能なもの」だということ。
幸福な人生を築く上で、この土台に目を向けることは考え方の一つとして、
非常にわかりやすい方法だと感じます。

競技人生をどのように過ごすか?

幸福な人生の土台に何が必要だろうかと考えられたら、
それを築くためには競技人生をどのように過ごしたいと思うでしょうか?

例えば、
プロ選手として活躍することを目指すなら、
その中でどんな土台を築けるだろうかと考えることが大事です。
例えば、プロ選手の中で自分らしく活躍することはその後の人生にもつながるかもしれません。

競技人口の少ない競技を頑張りたい時には、
もしかすると、別に資金の集める必要があるかもしれませんし、
そこでつながる人との関わりは一生大事になるかもしれません。

人生全体の幸福が人によってよって違うように、
競技人生の幸福もその方のスタイルや競技によって変わってくるものです。
そうなると必要な土台も変わってきますよね。

自分だったらどうだろうか?という視点で考えてみましょう。

まとめ:どんな競技人生にしたいか

「競技で結果を出すこと」というのは
「幸福な人生」というものよりも具体的でわかりやすいものです。

しかし、その単純なものを「人生の幸福」に置き換えてしまうと
「競技を通して人生を豊かに」できる人はほんのひと握りとなってしまいます。

だからこそ、
「人生の幸福とはどんなものか?」
「競技人生としての幸福はどんなものか?」

そして、
「自分はどんな競技人生にしたいか?」
という問いをもう一度自分に問いかけてみて欲しいのです。

競技人生があなたの人生を豊かにするものになることを祈っています。

この記事のまとめ!
・競技人生は人生の重要な1パート
・幸福の3つの土台を知ろう
・幸福な人生のための競技人生を過ごそう

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