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「楽しい」という感情と「楽しむ」という姿勢の違いとは?

スポーツメンタルコーチ橋本です!

日々、楽しいことをして生きていきたい。
これは人間の性なのかもしれませんね。

私ごとではありますが、
最近はジムでの筋トレにはまってます。
なんだか頭がスッキリしないな〜と思う時でも、
体を動かすことで余計な考えが吹き飛ぶんですよね。

分かりやすく体にも変化が出てくるのも、
モチベーションに繋がってます

我々人間にとって
「楽しい」という感情は、
快い感情の一つです。

この感情は行動を強烈に後押しする
原動力となります。

我々が「楽しい」という気持ちを感じる時、
脳の中ではドーパミンという脳内物質が放出されています。

このドーパミンが放出される時
我々はこの瞬間している行動に楽しみを覚え、
さらに言えば学習が促進されます。

「好きこそ物の上手なれ」というのは
まさにこのことです。

もっというならば、
「良い結果につながると期待している時」や
「目標に近づいていると感じている瞬間」に
「楽しい」と感じるようです。

肉食動物が獲物を追っている時に
このドーパミンが出ているとか。

さて、これをアスリートに置き換えるとどんな時になるのでしょうか。

「競技が楽しい時ってどんな時?」
よく選手とはこんなことを話します。

・試合や大会で勝った時
・思うようにプレーができた時
・できないことができるようになった時
・成長を感じた時
・仲間とやり遂げた時

人それぞれのエピソードは特有ですが、
多くはこのような瞬間に「楽しい」と感じるようです。

しかし、一方で「楽しい」という感情には
慣れが生じるものでもあります。

最初はできなかったことができた時の感動も、
それが当たり前になってしまえば
同じことをしていても「楽しい」とは
感じにくくなってきます。

上達していけば求められるパーフォマンスも高まります。
その前のレベルでは楽しめなくなってしまうでしょう。

課題は「楽しむ」側にある。

では、このような人間の機能があるにも関わらず、
なぜ10年も20年も同じ競技に打ち込むことができるのでしょうか。

放っておくと楽しくなくなってしまう競技を
どうして続けることができるのでしょうか。

これに関して様々な選手と話していると、
その違いは「楽しい」だけで終わっているか
「楽しむ」というところまで育てているか
というところにあるのではないかと
感じることがあります。

「楽しい」という感情は結果として現れるものです。
目の前にある刺激に対して、その反応として感情が出てきます。
そういった意味では受け身なものなのかもしれません。

実際に選手に対して「楽しくない理由」を聞いていくと、
今ある環境など自分以外に原因があることが多いです。

一方で「楽しむ」というのは主体的なものです。
「苦しい状況でも楽しもう」と思うのは、
自分自身の意志といえるでしょう。

このような心構えでいることができると、
人の頭は自然と楽しめることを探し始めます。

こうなると、結果的に楽しいという感情を
自分で作り出したことになります。

このように「楽しい」と「楽しむ」の間には、
受け身的か主体的かという壁が存在しています。

「競技を楽しむ」という課題を
自分自身のものだと思える選手は、
自分の能力を超えたところにある挑戦に
向かって積極的な姿勢をとることができます。

「楽しい」という感情と「楽しむ」という姿勢

メンタルとうまく付き合っていくためには
自分の感情に流されるのではなく、
その感情を受けて自分の行動を
上手に選択していく必要があります。

だからこそ、この二つの違いは武器と
それを使う人というような関係性だと思います。

「楽しい」と「楽しむ」というのは
ニコイチで大事なのです。

しかし、どんな武器も使い続ければすり減っていき、
最後は使えなくなってしまいます。

だからこそ日々のメンテナンスが欠かせませんし、
目的に応じてその使い方を変えなければいけません。

だとすれば、その武器を上手に使いこなす能力を育てることが重要になってきます。
それが「楽しむ」という自分自身の意志を持つことだと私は思います。

その意志をもって
「楽しい」と感じられる範囲を広げる。

そうすると新たなチャレンジも
自然と見つかるはずです。

もし「最近楽しくないな」と感じるのならば、
ある意味、自分の経験値が溜まってきた証拠なのかもしれません。

そんな気持ちを感じた時には、
躊躇せずにさらなる競技の奥深さに
どっぷりと肩までつかってしまえば良いのです。

競技の楽しさをしゃぶり続けた人こそ、
メンタルの強い選手になれると私は考えます。

メンタルを一人で変えることは簡単ではない

人の行動の95%は無意識といわれます。

特に、目に見えないメンタルの動きを
全て意識することは非常に困難です。

だからこそ思うのは

自分自身のメンタルだからといって、
自分一人で抱え込まなくてもいいということです。

一生懸命だからこそ、
大好きな競技に本気だからこそ、

そこにある悩みや課題と一緒に向き合い、
そこにある成長を一緒に喜ぶ。

私はそんなメンタルコーチでありたいと思っています。

「もっと競技を楽しみたい」

そんな悩みがあるならば、
ぜひ一度メンタルコーチングを体験してみてください。

一緒に競技を楽しむメンタルを育てましょう。

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